整形外科選択的緊張抑制手術でジストニアを治す

まず初めに私たちは筋肉の働きに差を利用して、筋の動きの異常を治そうとしています。

 私達は多くの筋の性格を注意深く観察する中で、次のような大変興味深い観察をしてきました。アメリカのキャンベルという整形外科の教科書に、松尾のこの差を利用した脳性麻痺の痙性のコントロール手術についての称賛の言葉をいただいています。

「人の関節には固く緊張しやすい、二つ以上の関節をまたぐ腱の多い多関節筋と、柔らかく一つの関節だけにまたがり抗重力筋である単関節筋とが共存しています。多関節筋は荒々しく、大きく、しかも方向性は定まり切れず、野生の筋で、腱を含む量が多く、硬く、一方、単関節筋は人にふっくらと多く育っている人特有の柔らかい抗重力筋で、腱成分は少なく、抗重力筋的な方向性を持った筋になります。腱は少なく、人特有の柔らかさを持った筋なのですね。」

 この二つの筋群の動きの差を利用した手術が、今後、ジストニアの治療に使われる整形外科的選択的ジストニアコントロール手術の最も根幹になる所です。脳性麻痺ではあらゆる全身の緊張はきれいに除く事が100%可能になっています。是非これだけはしっかり覚えててください。さあ、ジストニア、固い、早い、不随意な、奇妙な動きがとれて、ふっくらとした、やわらかい人特有の美しい動きが出てきますよ。頚とか、体幹とか、指とか、足とか、全身とか局所の整形外科の手術で面白いように治っていくのです。

ジストニアに苦しんでおられる方;整形外科手術に関心のある方は、お問い合わせでご連絡ください。手、足、体幹、頚など局所だけ,筋肉の腱部分を切るだけで治していきます。脳の手術は行いません。

動画14をご参照ください

①頚のアテトーゼ不随意運動の治療(脳性麻痺選択的アテトーゼコントロール手術

 私のジストニア患者さんとの出会いは、全身にアテトーぜの動きを待ったを持った脳性麻痺のアテトーゼ患者さんに始まります。不随意に動くアテトーゼ筋性斜頸を持った患者さんも全身の関節のアテトーゼ運動を持った患者さんとともに、私の身のまわりに沢山おりました。アテトーゼはジストニアの一種です。こどもにときに、脳の神経が血液の病気に壊されて全身が不随意に動く、アテトーゼといわれる辛い病気です。

 この不随意な動きをする病気は、なかなか治りにくい病気でしたが、筋肉の特性を理解した治療手技で、この不随意運動が初めて柔らかくふっくらとスタイルよくなおるようになったのです。全身のジストニアの動きが、美しくやわらかくきれいに治っていったのです。約40年程昔の話です。脳性麻痺の整形外科治療が一気に花開いたのです。特に、アテトーゼといわれる一種のジストニアの不随意運動は見事に良くなるようになったのです。これが整形外科的選択的痙性コントロール手術と呼ばれる整形外科の治療法でした。不随意な動きを治す画期的な手術法でした。勿論、痙性という固い動きをとり去る素晴らしい手術でしたが、同時にアテトーゼ(ジストニアも同意義)も、この方法でよくなる画期的な手技だったのです。

続く