両尖足変形を治す足、股、膝、腰の四種類の選択的痙性コントロール手術

例13動画(図1、2術前、図3、4術後)をご覧ください

  中学3年生の男子14才です。強い尖足が両足にあり、典型的な内旋内ねじり 歩きをしています。腰の反りも強いですね。

①股関節の曲がり、内ねじれを治す手術を始めに行いました。

②同時に両膝の曲がりを治す手術をしています。

 この二つの手術で股の内ねじれをなくしてしまいます。一側で9本の腱を緩め ます。

③次に両尖足を矯正する手術を行います。両足の選択的痙性コントロール手術で す。一側で5本、他側で6本の腱延長術を行います。

④更に腰の反りに対して背筋と腹筋の多関節筋を腹部2本、背部2本を緩めます 。

 こうして股関節、膝関節、足部、背部の硬く荒々しく働く多関節筋を併せて 8つの関節で緩めのです。すると、残っているふっくらとした人特有の単関節筋が一体としてふっくらとやわらかく働き始め、姿勢がよりまっすぐに伸びてスタイルよく歩き始めるのです。足の形を見ながら内側の腱を緩めたり、外側の腱を緩めたりしながら、内反、外反の両方向に偏らないようにして、正常の足を生み出していくのです。

 体幹の筋バランス、両股、両膝の筋バランス、両足の筋バランスが正常にとれますと、左右に倒れにくい、より正常な足になっていくのです。このように、両股の内ねじれ、両膝の曲がり、両尖足、両側の腰の反りの4か所で痙性だけをとり除く筋の手術を行い、体全体の痙縮を除いていくのです。

 脳性麻痺の硬い痙縮はこのようにして、体の主な部位で一つひとつ丁寧に多関節筋を緩めていってしまうのです。脳性麻痺の特有のかがみ肢位はこうして4つのレベルの痙縮筋を緩めてしまう事で、美しく治っていきます。選択的痙性コントロール手術の稠密な治療でかがみ肢位は美しい姿勢になれるのですね。

例13動画(図1、2術前)

 

 

図3、4術後)