脳性麻痺、ジストニア、脳卒中の尖足、内反足を治す

 古典的医学で脳性麻痺、ジストニア、脳卒中で起こる尖足、内がえり足は本当に治る?

 面白いですね、まだ20代だった頃若い脳性麻痺の方々に会った時の印象です。脳、中枢神経が壊されていて当然尖足が起こっています。つま先立ちの青年、歩きにくそうな17~18歳の若者がたくさんいまた。痙性だけを抜き取れたらいいのに、尖足の痙性が取れたら歩きやすくなるのに、と思います。しかし現実は悲しいかな29歳の頃の私には、尖足治療についてはなんの経験もありません。整形外科ではアキレス腱延長術という手術法しかない、と思っていました。

 しかしアキレス腱を緩めると痙性が少なくなるけど、同時に体を支える足の踏みつけ力も少なくなってしまいます。リハビリの専門家は手術を嫌がるのです。決して力強く踏みつける足にはならなかった。悲しいほど無力の整形外科でした。痙性だけを少なくする方法があればいいんだ、と思ってました。しかしそのような夢のような治療はなかったのです。

では他の治療部間はどうか?

 リハビリ部門では脳性麻痺の尖足は治らなかったですね。重い装具をつけて歩かせるだけ、本人も親も決して満足しません。

今はやりのボトックスはどうか?

 これも決して治る事はありません。ボットクスを注射してギプスをはめたり、装具をはかせたりします。しかし一時的に変形が矯正されたりしても一生力強く踵のついた安定した足には決してなりません。簡単なつま先さがりの尖足変形がどうしても美しく力強く治せない古典的医学。

では脳神経外科の近代治療ではどうでしょうか?

 大きく脳神経外科への期待が深まるところです。しかしジストニアの頃でお示した例12動画(図1術前)、深部脳刺激症法DBS(淡蒼球刺激症法)で治療したレディで見られるように、ものすごい足の裏が天井をむく内ねじれのジストニア緊張が残り、足の尖足治療の脳神経学的治療の困難さが示されています。そう簡単に脳神経外科でも例12動画に見られるように脳性麻痺、ジストニア、脳卒中の尖足、内反足、外反足の変形は治らない事が示されています。

 もう一回私達は脳性麻痺、ジストニア、脳卒中の足の変形はそう簡単ではないとの原点に立たなければなりません。ではこの困難なテーマにどう立ち向かえるのか?