頚がねじれ倒されたアテトーゼ脳性麻痺を治す夢の整形外科

 例6の寝たきりで起き上がれないアテトーゼ脳性麻痺の70代の男性の動画ご覧ください。

 アテトーゼの異常なねじれの動きと右倒れの変形があります。右前の方に頭が倒れ、第1頚椎が前の方に曲がり、8㎜ほど脱臼しておりました。

 2年前に骨の手術(堆弓切除術)を受け変化ありません。2カ月前から全身が完全にマヒになりました。最近ほかの病院で再手術(椎弓切除術)を受けましたが、全身の麻痺は全くよくならず頭や下半身に電気の走るような痛みも走る、との事です。

 もうこれ以上の治療法はないと宣言されたと言われます。何とかならないかと外来を訪ねてきました。これも脳性麻痺の一つのタイプです。

 整形外科は脳性麻痺では変形、拘縮を治すだけだからこのような不随意運動や寝たきり状態はそして電撃痛は治せないと従来の古典的整形外科では手が出ないという事になりますが、ところが新しい整形外科の選択的痙性コントロール手術では頚のまわりの緊張したかたい筋を切り離して、頸のねじれ、傾きを取り除いてやれば頚の脊髄の圧迫が少なくなって、頚がまっすぐ立ち上がり体力が回復してくるのではないか?同時に全身の電撃痛もよくなるのではないのか?と考えるのです。頚の周りの4方向でかたい筋(頭最長筋、頚最長筋、頚板状筋、肩甲挙筋)18本を22カ所で3回に分けて切り離しました。このほかに右肘のつっぱりを除く手術、右膝の曲がり拘縮をゆるめる手術をいたしました。頚のまわりのやわらかい頚をまっすぐに支える板状筋、半棘筋といった大事な筋はすべて大事に温存するのです。これらのやわらかい頭を支える筋が活性化するのです。手で支えてのお座り、ベットの横での腰掛け座り、つかまり立ち、自力での立ち上がり、そして支えられての歩き、1人歩き、と動画で見られる通りの目の覚めるような改善が得られ、5カ月後お家に帰って行かれました。寝たきり状態から1人歩きまで!!

「整形外科手術では脳性麻痺は良くならない、リハビリを助けるだけである」という時代は終わりました。

 ”頚の整形外科的痙性コントロール手術” 多くの目の覚めるような改善をアテトーゼ脳性麻痺患者さんに与えてくれる夢の豊かな手術となっています。