ジストニアは筋の緊張を緩める整形外科手術だけで美しく治せます

 脳性麻痺という麻痺の病気は脳の障害がおきて、この障害から全身の筋が麻痺を起こして手足が動きにくくなります。全ての脳性麻痺には脳の細胞の麻痺があります。

 しかし一般的な一次性のジストニアはそうではないようですね。必ずしも脳が麻痺しているとは限りません。筋そのもののこむら返しが起こっていると考えられます。筋そのものを緩める手術だけで治せます。神経、脳とは無関係な麻痺の分野ともいえます(先天性・遺伝性の全身性ジストニアは別に考えましょう)。

 本当でしょうか。ジストニアは脳、神経が異常になって起こるとよく言われていますが、次のケースのように、脳、神経系に脳、神経が異常でなくても起こってくるのです。

まず一枚の動画を紹介してみます。動画14をご覧ください

 

 頚部、体幹のジストニアにかかった50歳の女性が入院してきました。

 一見して、全身性の脳、神経麻痺のような異様な頚の回旋と、それにつづく体幹のねじれ、痛み、呼吸困難をともなっています。

 でも、、、。頚がねじれて、立ち上がる事も困難で寝たきりで、頚が異様に左右に激しく回旋し、それに応じて手足、体幹もねじれて動いています。呼吸困難もあり、頚、肩、体幹がねじれて痛がっています。

 一見して、なにか脳神経系の異常が起こったような異様な動きと痛み、呼吸困難ですね。一見脳神経系が悪くなったかのような錯覚に陥ってしまいます。異様な動きで脳の手術をしないと治らないと、とらえてしまいそうですね。

 しかし、私が整形外科の筋・力学的視点から見ると、頚のまわりの筋を中心に、体幹の筋のこむら返しが起こってきて異様な動きになっているだけ、と単純にとらえられます。動きの異常は確かにある。脳の異常とは簡単に言えるものではない。考えられにくいのですね。知覚麻痺もなければ、知的低下も全くありません。知能障害も全く来ていないのです。ふつうに苦しがっています。なぜ脳、神経系の障害というのでしょうか?

 

 一つひとつの筋を緊張をゆるめる手術を行うのですが、手術の度ごとに異常な筋緊張による動きは一歩一歩除かれ、最後には立って歩けるバランスのいい体に帰って行っておるのです。痛みや呼吸困難も少なくなっていきました。

 1回目の頚と背中の手術で、頭と体の関係をまっすぐに保持できるようになりました。頚も大まかにまっすぐに立ようになっております。頚の筋、肩の筋、背中の筋、お腹の筋をゆるめる手術など7回の全身麻酔の筋の手術で、全体の緊張がとれて、最終的に全身的に片足立ちすらも可能になっています。ジストニアの色々な症状、呼吸困難、体のねじれなども筋の手術のたびごとに一つひとつ消えていったのです。局所の末梢神経を遮断する必要もない。脊髄の部分も完全に温存します、勿論、脳の組織も完全に温存しています。こわい神経の手術も全く必要としないのです。体の中の筋の異常な緊張を示す部位を切るだけでよかったのです。

 整形外科的な選択的ジストニア筋コントロール手術に精通すれば脳神経にまったく触らなくても治るという事になります。ジストニアは局所の筋の手術で制御出来るのです。

①親指の巻き込みは特定の多関節筋をゆるめればいい。親指の筋のあるところだけ の局所の手術だけでいい。脳の手術は不要です。

②中指、薬指の巻き込みもこの二つの筋の局所でこれを緩めればいい。脳の手術は 全く要らない。

③頚部ジストニアも頚部の筋の手術だけでいい。頚の筋の緊張を弱める手術だけに 精通すればいい。抗重力筋の短い筋を温存すれば頚が横に倒れる事はないのです。

④体幹の曲がり、横曲がりも、体幹の筋の緊張だけで起こってきます。これを局所 だけ選択的緊張筋解離術を行いますと、体幹の横曲がりも,縦の曲がりも簡単に なおってきます。脳の手術は不要ですね。

⑤股、膝のねじれも筋の手術で良くなります。脳性麻痺の治療で鍛えた腕できれいに治せるのです。

⑥足のねじれも当然足の尖足、内反足手術の筋延長テクニックで手術で美しくなり 変形や痛みも治ってしまう。

⑦全身性に起こってくれば局所、局所の緊張と変形を丁寧に治せばいい、という事になります。

 ジストニアは緊張変形の程度が色々で、なかなか局所、局所でよくなすのも難しいように見える。でも整形外科医は筋の緊張を取り除き、丁寧に丁寧に局所局所で筋の緊張を治し、変形を一つ、一つなおすのが得意なのです。。

 美しくなりますよ。どのような変形もこの御婦人のように完璧に治る。

 どうぞこのお示しした動画で、脳の手術でなくても、局所局所の筋肉を緩める手術でジストニアが美しい得る事が出来る事が確認できると思います。検討されてみてはいかがでしょうか? 脳の手術でなく、筋肉の手術なので、脳手術をするような恐怖も起こりえません。。安心して手術に取り組みますよ。

脳外科の先生方も、再発が多いのに苦しんでおられるかもしれません。この、筋肉をゆるめる手術もつかってみられるのも1つのアイデアかもしれません。