頭と頚のアテトーゼ(二次性ジストニア)が美しく治せる

 脳性麻痺に不随意な動きをするアテトーゼタイプの麻痺があります。動画例10(図1術前)のような体の不随意なタイプですね。手指や体や頚がくねくねと勝手にねじれるようにうごき、頭が左右前後に倒れます。一次性ジストニアの頚と良く似た頭と頚の動きですね。

 頭が10Kgとしますと、この10Kgを細い頚で細い骨とそれを囲む頚の筋肉で支えなければなりません。まっすぐに頭を垂直位に立てていつも左右前後に自分の思うように宇賀かすというのは大変な構造になっています。

 アテトーゼ頭ではこの頚の周りで頭を支える筋の動きに異常が来ています。しかも細い頚の骨の上に安定して頭を支えなければなりません。そこで整形外科では首の骨はそのままにして頚の周りの異常な動きをする硬い筋だけを切る手術をするのです。頭をまっすぐに保つ筋群はすべて温存して頭を支える働きをしてもらいます。一本も大事な筋は切ってはなりません。これを正確に行いますと頚は安定しぐらぐらしなくなります。夢の選択的アテトーゼコントロール手術ですね。動画例10(図2術後)をご覧ください。あたまのあばれがほとんどなくなっています。こうしてジストニアの整形外科治療は脳性麻痺の頚部アテトーゼを取り除き頭を安定させる所から始まっていったのです。

 頚の骨の狭い土台の上に重いあたまをぐらぐらさせずにゆったりと正常の形に近づく一生かけて安定させるという奇蹟ともいえる頚アテトーゼの整形外科治療選択的痙性(ジストニア)コントロール手術はアテトーゼの揺れる頭に苦しむ患者さんにとっては本当に頼りになる動きを治す整形外科の誕生でした。同時に次の一次性ジストニアを治す大事業の一歩が二で始まったといえましょう。